和風モダンで素敵なお客様宅にて

K様より

テレビとも調和してとても気に入っております。
見学の方にも褒めていただき、鼻が高いです。やっぱり玄関のあの場所はインパクトがあり、タンスの製作をお願いして正解でした。

横幅２メートルという長さに対し、
元の車箪笥のデザインを踏襲し図面を描きました。
『和箪笥』でありながら、畳ではないフローリングにとても良く合います。

このテレビボードは『越前箪笥匠工房のオリジナル箪笥』です。

欅をメインに一部突板を使用しながらの
漆塗りは杢目を透かすために『何回もの研ぎ』の必要な
非常に手間暇のかかる木地呂仕上げ。

飾り金具のデザイン図は弊店にある一〇〇年以上前の
古い箪笥を採寸し、様々な古書を研究してデザイン図案を考えてまいりました。

つまり、そのカタチの意味を理解し、昔のカタチをきちんと踏襲しつつ

バランスを整えたものを弊店独自のオリジナルデザイン金具として誂えるこだわり。

もちろん金具の制作方法も昔のやり方を踏襲しております。
面取りは一つ一つやすりをかけ、気の遠くなるような量を丁寧に仕上げております。

そして、ただ単純に黒く塗装してあるように見える金具ですが、
昔のやり方は、この金具を熱し『真綿』を焼き付け酸化被膜を作り錆止めとしています。

さらにその上に漆をまた焼き付けるというこれもまた手間のかかる仕上げをしています。
これを現代の『塗料』と比べると劣化や摩耗で剥げることが起きにくいです。
摩耗や浸食実験をしながらデータをとりベストな状態を探しています。

さらに、指物ではささやかながら
『からくり』も加えさせて頂きました。

妥協を一切しないで『指物』『塗り』『金具』のすべてが『真剣勝負』です。

弊店の箪笥が、この新しいお家の『顔』として
いつまでもご家族の皆様のご健康とご多幸を
見守り続け、輝いていてほしいと願っております。