伝統的工芸品『越前箪笥』は、
その箪笥が越前で製作されたかどうか?
判断するある特徴があります。
特徴的な金具にあります。
その中でも鉄の金具にたくさんのハートの形が
くり抜かれている事が特徴的なのです。
もちろん江戸時代の末期にハートなんてかわいらしい
概念はございません。
これはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、
『猪目?猪の目?』読み:いのめ
というものです。
※猪目について詳しく解説したリンクです→『猪目とは?』
これはよく寺社仏閣お城など所々に見受けられます。
あまり意識してご覧になったことが無いかと思いますが、
一度そのしつらえてあるのを
お探しになると楽しいですよ。
そしてなぜ越前=猪目のしつらえなのか?
これは昔、産業の中心で様々な職人がいて、
越前市はお寺なども多く、仏壇の産地であった事。
その職人が指物師になっていてもおかしありません。
また、鍛冶屋の職人も然り。
刀の鍔にも猪目がしつらえてあるそうなので、
越前打刃物の産地との関係もありそうです。